NSSでは今夏から「X線CTスキャン受託サービス」を開始しました。
X線CTでなにができるの?という疑問にお答えするため、活用事例を定期的に紹介していきます。
第六回は、「アナログ原型」にX線CTを使った事例紹介です。
まさむねさんが2019年度【新世代造形大賞】にて金賞を受賞された作品「紅蓮の鳳凰」です。
画像: アナログ原型外観
アナログ原型を3Dデータ化には、サーフェススキャナなどの3Dスキャナを使用するのが一般的ですが、
アンダー形状の取得や、表面窪みの再現などは困難でした。
また、複雑形状を取得出来てもメッシュが崩れるなどして、データ修正に多大な時間が掛かっていました。
X線CTはサンプルの形状に関わらず、非破壊で内部、外観形状を取得することが出来ます。
また、表面の窪みなども高精度に取得することが可能です。
どのようなデータが取得出来るかについては、以下の動画をご覧下さい。
X線CTで取得したデータはメッシュデータに変換しても、
面の反転や欠けなどが非常に少なく、データ修正の時間を大幅に短縮可能です。
メッシュのデータ形式はSTLで、ZBrush、MeshLabなどのソフトで編集可能です。
編集後のSTLは、3Dプリンタで出力することが出来ます。
アナログ原型をデジタル化した鳳凰を3Dプリンターで一発出力してみました!
透けるほど薄いこの小ささでもばっちり出力されました
パーツ分割無しでここまで綺麗に出るとは思わなかった…精度が凄すぎる…使用した出力機とレジンは
Flashforge HunterとNSSさんのエキマテレジンです
#3Dプリンター pic.twitter.com/z4jJ710Eq1— まさむね (@masamune_MHF) November 6, 2020
下記クリックで3Dデータを閲覧
X線CTスキャンに関する情報は、専用WEBサイトの方で解説しています。
CTスキャン受託サービスWEB: https://xrayct.jp/