NSSでは今夏から「X線CTスキャン受託サービス」を開始しました。
X線CTでなにができるの?という疑問にお答えするため、活用事例を定期的に紹介していきます。
第四回は、「ヒガンバナ」にX線CTを使った事例紹介です。
画像: ヒガンバナ外観
ヒガンバナのような植物・花は極めて多数の複雑曲面、アンダー形状で構成されます。
このようなサンプル形状を、サーフェススキャナでは欠けなく取得することが困難です。
またサンプル形状が時間とともに変化するため、短時間でのデータ取得が必要です。
X線CTは、サンプルを透過する画像(透過画像)を使って三次元データを再構成するため、
複雑曲面・アンダーでも全形状を漏らさず取得することが出来ます。
また、数十分から一時間程度と短い時間でデータ取得することが出来るため、
経時的なサンプル変形による影響を受けません。
取得した3Dデータから3Dプリンタやモデリングに使用するためのメッシュを出力可能です。
この際にメッシュ密度・容量は自在に変更することが出来ます。
また、専用ソフトウェア(VGStudioMAX、myVGL)を使用して、
CTで取得したデータから直接イメージ動画などを作成することも可能です。
X線CTスキャンに関する情報は、専用WEBサイトの方で解説しています。
CTスキャン受託サービスWEB: https://xrayct.jp/