NSSでは今夏から「X線CTスキャン受託サービス」を開始しました。
X線CTでなにができるの?という疑問にお答えするため、活用事例を定期的に紹介していきます。
第五回は、「骨格標本(アカギツネ)」にX線CTを使った事例紹介です。
画像: 骨格標本外観
骨格標本のようなサンプルは複雑曲面やアンダーで構成されており、非常に入り組んだ構造をしています。
このため、X線CTを使わずに内部構造を観察しようとすると、骨格の分解や切断などが必要でした。
また、形状データについても、サーフェススキャナ等では精度良く取得することが困難です。
X線CTはサンプルの形状に関わらず、非破壊で内部構造を可視化することが出来ます。
また、サンプル内外の形状を極めて精度よく取得することが可能です。
どのようなデータが取得出来るかについては、以下の動画をご覧下さい。
X線CTで取得したデータは、内外形状を3Dメッシュとして出力することが出来ます。
メッシュのデータ形式はSTLで、ZBrush、MeshLabなどのソフトで編集可能です。
もちろん編集後のSTLは、3Dプリンタで出力することが出来ます。
骨格標本のSTL画像、表示はMeshLabを使用
X線CTスキャンに関する情報は、専用WEBサイトの方で解説しています。
CTスキャン受託サービスWEB: https://xrayct.jp/