3Dプリンターの材料や素材は？家庭用・業務用に分けてご紹介！フィラメント材料の種類や特徴について！

家庭用3Dプリンターで用いられる素材・材料

・ABS樹脂
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンを、科学的に結合している熱可塑性樹脂です。耐熱性や耐寒性・耐衝撃性に優れているものの、耐候性は低く、日光（紫外線）にさらされると強度が低下することがあります。汎用性の高いプラスチックとして、あらゆる場面で用いられる素材です。3Dプリンターでの出力時は、プラスチックが溶けるときの独特な臭いが発生します。廉価版の3Dプリンターでは、庫内が保温できる機種が殆ど無いため、大型の造形物を造形するのは難しい材料となります。

・PLA樹脂
ABS樹脂と並んで、用いられることの多い樹脂です。成分が植物由来で、プリント中に樹脂独特のニオイをほとんど発しません。ただし、ABS樹脂よりも高温に弱く、靭性があまりありません。熱収縮が少なく、大型の造形物を作るのに適しています。

業務用3Dプリンターで用いられる素材・材料（一部のご紹介です）

・ABSライク樹脂
アクリル系や、エポキシ系の紫外線硬化樹脂です。あくまでも“ABSライク”であり、ABS樹脂では無いので強度としては劣る場合があります。樹脂特性がABSにとても似ているため、ABSライク樹脂と呼ばれています。

・PPライク樹脂
ABSライク樹脂と同様に紫外線硬化樹脂で、液体の樹脂（レジン）に紫外線（UV）を当てて化学反応を起こし、硬化させる、光造形法で使われます。衝撃性や高靭性があり、PP（ポリプロピレン）にとても近い性質です。

・石膏パウダー
粉末石膏造形で用いられる素材です。模型やフィギュアの原型造形によく利用されています。色を付けられるのでデザイン確認にも利用可能ですが、強度がないため力が加わるものには適しません。最近では、アクリル系樹脂のフルカラープリンターに置き換わりつつあります。

・ナイロン樹脂
ナイロンはPAやポリアミドとも呼ばれており、柔軟性・強度に優れた樹脂です。表面は少しざらついているのが特徴ですが、耐熱性にも優れているので実物の実験にも使用できるでしょう。ただし、吸湿性が高く材料の管理や使用用途に注意が必要です。

Expert Material Laboratories株式会社では、3Dプリンターを取り扱っております。自社に合う3Dプリンターを探している、大型の造形物が作れる製品がほしいなど、ご要望もお気軽にご相談ください。