3Dプリンターのおすすめ方式とは?光造形(SLA)型と熱溶解(FDM)型の違い
3Dプリンターの購入をお考えの方の中には、おすすめはどのタイプなのか、3Dプリンターの種類選びに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。3Dプリンターの種類によって、造形方法や仕上がりの特徴が異なります。
自分の使用する目的に合わせて種類を選ぶことが大前提ですが、特に光造形(SLA)型と熱溶解(FDM)型の3Dプリンターは販売数も多く普及率も高いため、どちらを選ぶかで悩んでいる人も少なくありません。より自分の使用目的に合った3Dプリンターを選ぶためにも、光造形(SLA)型と熱溶解(FDM)型の具体的な違いを理解することからスタートしましょう。
3Dプリンターのおすすめ方式!光造形(SLA)と熱溶解(FDM)の違いとは?
まず、光造形(SLA)型と熱溶解(FDM)型のそれぞれの特徴をご紹介します。光造形(SLA)型3Dプリンターとは、紫外線(UV)光で硬化する液体樹脂を使用し、紫外線(UV)を照射しながら造形するのが特徴です。
また、熱溶解(FDM)型と比べて、光造形(SLA)型の方がピクサルサイズや、レーザーの直径がより小さいため、細かな形状を表現できるので、高精度な造形物が作りやすく、積層痕が残りづらいので綺麗に仕上がります。
その反面、本体価格が高額な場合が多く、材料代も熱溶解(FDM)型と比べて高価格なのと、後処理が熱溶解(FDM)型と比べて洗浄工程が必要な為、手間と時間がかかるというデメリットがあります。
熱溶解(FDM)型3Dプリンターは、固形材料を熱で溶かして積層し、立体造形を行うのが特徴です。現在主流とされているPLA樹脂やABS樹脂が使用でき、家庭用タイプなどは低価格で購入できることから、コスパが良い3Dプリンターとして知られています。ただし光造形(SLA)型の3Dプリンターに比べて、精度が落ちる、仕上がりが粗くなるというデメリットがあります。
また、同じ種類であっても製品ごとに特徴が細かく異なります。大まかな種類の違いを把握したら、製品ごとの細かい違いを確認してみましょう。次に、光造形(SLA)型と熱溶解(FDM)型の違いを比較してみましょう。
造形品質
光造形(SLA)型と熱溶解(FDM)型、どちらの3Dプリンターを使用する際にもいえることですが、基本的に一層ごとの厚みが薄いほど段差は目立たず、綺麗な形状に仕上がります。
光造形(SLA)型3Dプリンターの方が熱溶解(FDM)型より、表面がなめらかで綺麗な仕上がりが実現できます。より見た目を綺麗にしたい、ディテールの仕上がりにこだわりたいという場合は、光造形(SLA)型3Dプリンターがおすすめです。
使用する材料や強度
熱溶解(FDM)型では、量産品でも良く使用されている「ABS樹脂」、「PLA樹脂」をはじめ、3Dプリンターの主流となる豊富な材料が使用できます。また、材料によっては強度の高いものを使用することも可能です。
一方、光造形(SLA)型で使用できる材料は、アクリル系の樹脂が主流となります。(ハイエンド機種の場合はエポキシ系樹脂が主流)アクリル系樹脂は耐熱性や対衝撃性はやや劣ります。屋外で使用するものや強度が必要なものを求める場合は、熱溶解(FDM)型の方が適している場合が多いといえるでしょう。
購入・使用にかかるコスト
熱溶解(FDM)型は、コンパクトな家庭用から業務用まで3Dプリンターの種類が豊富です。また、主に使用する材料であるABS樹脂やPLA樹脂は、家庭用では1kg3,000円前後(業務用では1kg20,000円~120,000円)で購入できるため、家庭用のプリンター用樹脂では比較的安価に購入ができます。
一方、光造形(SLA)型は、本体価格は比較的高額になりやすいです。また、使用する樹脂(レジン)は1L10,000円~20,000円前後(業務用では1L20,000円~150,000円)と、熱溶解(FDM)型に使用する材料に比べて数倍近く費用が高くなるケースもあります。本体価格やランニングコストを含め、総合的なコストは熱溶解(FDM)型の方が安い場合が多いといえるでしょう。
3Dプリンターのおすすめ方式は求める条件で異なる!それぞれの特徴も含めて検討しよう
3Dプリンターを選ぶ際、造形の精度を優先すると光造形(SLA)型がおすすめです。また使用する材料や強度、コストを考えると熱溶解(FDM)型がおすすめといえます。このように3Dプリンターに求める要素によって、おすすめする種類も異なります。
3Dプリンターを検討する際は、製品ごとの特徴も含めて、ご自分の求める要素を満たしているかどうか検討しましょう。
Expert Material Laboratories株式会社では、光造形(SLA)型と熱溶解(FDM)型の3Dプリンターをご用意しております。3Dプリンターの導入をお考えの方は、まずはお気軽にお見積もりをご依頼ください。
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設立 | 2023年9月 |
資本金 | 300万円 |
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