3Dプリンター(光造形)でのレジンのおすすめ温度と保管方法
3Dプリンターは使用方法だけでなく、使用するレジンの種類や環境、保管時の管理がとても重要となります。3Dプリンターはスムーズに出力できる状態を常にキープしておかなければいけません。特にレジン品質、気温や湿気に影響を受けやすく、適した環境で使用しない場合や保管方法が間違っていると、3Dプリンターが壊れてしまう原因となります。
3Dプリンターを使用する際は、レジンを温めることができる温度環境を、保管時は保管に適した温度環境を整えるようにすることを心がけましょう。
3Dプリンター(光造形)におけるレジンのおすすめ温度とは?保管方法についても解説
3Dプリンター(光造形)は熱によって造形物を作るため、温度管理がとても重要となります。3Dプリンターを使用する上でおすすめの温度環境は20℃とされております。
温度が低くなるとレジンの感度が低くなってしまうので、造形しようとしたときに樹脂が硬化しにくくなり、粘度があがってしまうので、造形して次の層を積層するときに次の積層の隙間にレジンが入り込まなくなり、造形を失敗する場合があります。
逆に温度が高くなると、粘度が低くなるので色がついているレジンの場合は顔料がすぐ沈殿してしまいます。また、中に入っている材料が温度で反応するので、どろどろになって使えなくなり、使用期間が短くなってしまいます。
逆に温度が低いと反応が鈍くなるので、レジンの保管推奨は冷暗所(冷蔵庫)での管理をすると材料の寿命を長くすることができます。
また、余談ですが、熱溶解(FDM)方式での管理については、PLAの場合は厳密な温度管理は必要ないですが、ABS樹脂の場合は樹脂の熱収縮率が高いため、低い気温で造形すると急激な収縮が発生してテーブルから造形物が剥がれたり、途中で積層が割れたりします。
寒い冬場やABSなどを造形する際は保温をして造形することが必要です。理想的な保温温度はABSの造形場合は庫内温度が80度。ただし、一般的な3Dプリンター(家庭用3Dプリンター)には庫内の保温をコントロールできるものがないので、高価な業務用の3Dプリンターが必要になってきます。
3Dプリンターは、5℃程度の光が当たらない環境で保管しましょう。低温の環境で湿気対策を行った上で適切な保管すれば、1年程度の長期保管でも問題なく使用できるでしょう。
3Dプリンターを選ぶ際は目的を決めてから仕様を決めること!
3Dプリンターの購入を検討している方の中には、それぞれのスペックに注目しても違いがわからず、何を選んだら良いかわからなくなってしまう方も多いと思います。
3Dプリンターを選ぶ際は、まず何の材料を使用し、どんなサイズのものを作りたいか見極めることが大切です。購入時に自分の求める造形物のイメージをしっかりと組み立てておくことで、3Dプリンターに求める要素が浮かび上がってきます。造形物のイメージから材料、サイズ、軽さなどを判別し、それに合わせて積層ピッチなどの精度に関係する部分を追求していくと良いでしょう。
例えば、スマホケースやアクセサリーといった小物を作る際は家庭用3Dプリンターでも十分造形できますが、フィギュアなどの繊細なデザインのものや、より幅広い材料を使用して精度の高いものを作りたい場合は業務用3Dプリンターの方が適していると言えるでしょう。
最近では3Dプリンターのレンタルや出力体験ができる場があるなど、購入までに実物に触れる機会も多々あるので、具体的なイメージがわかないという人は実際に3Dプリンターに触れて、知識を蓄えてから検討してみるのも1つの手です。
Expert Material Laboratories株式会社では個人制作向けの家庭用3Dプリンターからプロの現場でも活躍する業務用3Dプリンターまで、幅広いラインナップを取り揃えています。自分の作りたい造形物のイメージと照らし合わせながらぜひチェックしてみてください。
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設立 | 2023年9月 |
資本金 | 300万円 |
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